【公認作業】マツダロードスター ND5RC改 1.5L → 2.0L エンジンスワップ
当社が考えるロードスターの楽しみ方を提案します。
今回は、当社のデモカーND5RC 前期 1.5L P5エンジン(130馬力)から
RF後期2L PEエンジン(184馬力)に変更します。
当社のデモカーは初期モデルの1.5リッターですので130馬力仕様。
どうせ2リッターにするならRFの前期エンジン(158PS)/6000rpmより
後期エンジンの(184PS)/7000rpmを載せて公認を取得したいと考えました。
ですが、型式も違うし、後期からは制御が違うから動かないという噂を聞いてましたが・・・
エンジンやパーツを揃えてから、エンジンを並べて制御パーツを前期と後期で比べながらチェックして
組み上げていきます。そして、あっさりエンジンが掛かりびっくりしました。
さて、ここから現車合わせのセッティングに掛かります。
まずは陸運局へ公認車検へ向かいます。
公認車検を通す為にはエンジンの型式変更、給排気系の変更、駆動系の変更となります。
当社は民間車検場ですので通常の車検だと陸運局に持ち込むことは無いのですが。
事前に書類は提出してますので車両の確認だけなんですがドキドキですね。
夕方には無事に新しい車検証が完成です。
公認車検も通りましたのでこれからまずはノーマルで街乗りからスタートします。
1.5Lの幌のNDは、本当にバランスが良く誰もが乗れて誰もが気楽に楽しめる車なんだなぁと感じました。
そして2.0Lは1トンの車に200馬力は、やはり一気にスポーティーで刺激的ですね。
軽くてパワーのある車両でのんびりドライブも良いし、サーキットでガンガン走るのもすごく楽しいと思います。
公認車検も通り、公道を普通に走れたので
ダイナパックという機械で実走と同じ状態を作って安全に全開走行でのECUセッティングを開始。
スロットルの開閉のセッティング完了時点で、ND5RC改の2.0Lエンジン仕様の測定値は195馬力
1.5Lのノーマルの130馬力から65馬力のUPですが残念ながら200馬力を達成出来ず・・・。
この時点で試乗しましたが、低速からのアクセルの付きの悪さが改善されて
一気に加速していくフィーリングはさすが2.0Lだ~とワクワクします。
高回転のパワーUP出来るように色々と数値を変更しトライアンドエラー。
最終的に前回よりトルクで0.3キロ、馬力は5馬力上がりました。ダイナパックで170馬力ということは
メーカー等のローラータイプのパワー計測では・・・
目標の200馬力達成でーす。
トルクも6キロ以上上がってますので低速からパワフルですね。
次はサーキットでテストしてみたいです。
費用について
みなさんが一番気になるNDの幌の1.5Lエンジンを2.0L後期エンジン公認車両の費用を計算しました。
27年式のSグレードをベースに計算してます。※NR-Aグレードだと駆動系はそのままでOKです。
1、公認車検
1.5のP5から2.0のPEエンジンに載せ替えには公認車検が必要です。
改造申請が必要ですので改造した部分を申請して、車検証の記載変更をします。
そうしないと、公道を走れません。
申請書類の作成など前期、後期により書類も 変わります。改造申請費用と合わせて
198,000円~(税込)
2、パーツ代エンジン系
PEの2.0Lエンジンにスワップするにはエンジン単体だけでは動きません。
エンジン本体に補機類、エキマニ、マフラーなど給排気類。オイルクーラー類、燃料系のパーツをすべて合計すると
767,800円~(税込)
3、パーツ代駆動系
デフ、ドライブシャフト、プロペラシャフトなど
275,000円~(税込)
※NR-Aグレードだと駆動系はそのままでOKです。
4、エンジン載せ替えパーツ組替え
110,000円(税込)
5、専用ECUセッティングデータ
110,000円(税込)
合計 1,460,800円(税込)
プラス60馬力のチューニングがこの値段と言うのは高いと思うか?安いと思うか?
それはオーナー様の価値観だと思います。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
これからもこういうロードスターの楽しみ方もあるよというのを提案していきたいと思います。
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担当 村上博幸